図解 2011 5 8

書名 Newton 2011 6 大特集 原発と大震災

 私が住んでいる地域だけかもしれませんが、
科学雑誌である「Newton」が、あちこちで売り切れになっていて、
やっとコンビニエンスストアで見つけたのです。
このような科学雑誌が売り切れになるのは珍しいでしょう。
 「Newton」を見ていて、いつも思うのは、
どんなにわかりやすく書いても、図解には勝てないということです。
 「Newton」には、わかりやすい図解が豊富で、
しかも、イラストが美しいというのが特徴です。
不思議なことに、「科学」と「美」という、
本来ならば両立しない分野を融合させたユニークな雑誌です。
 さて、本題に入りましょう。
今月号の特集は、原発と大震災で、
印象としては、客観的で、かつ科学的であるということです。
また、この特集は、後世の人たちに、ぜひとも残したいと思いました。
 では、強く印象の残った部分を引用しましょう。
「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に前兆はあったのか?」
「東日本大震災の『前震』は、3月9日に発生していた。
その後、3月10日にも、ほぼ同じ場所でマグニチュード6.8の地震が発生。
そして、3月11日に『本震』であるマグニチュード9.0が発生した」
 3月9日の図を見ると、宮城県沖でマグニチュード2.1から7.0の間で地震が頻発、
3月10日の図にも、宮城県沖でマグニチュード2.1から7.0の間で地震が頻発、
 3月5日から3月11日まで横に並んでいる図を見ると、
3月9日から何かが始まっているようにも思えます。
 次に移りましょう。
「福島第一原子力発電所事故の経緯
3月11日
14時46分
「東北地方太平洋沖地震」発生。
運転中の三つの原子炉が緊急停止。
非常用炉心冷却装置(ECCS)が稼動し冷却を開始。
15時40分頃
津波が到達。
その後ECCSが故障し、1号機、2号機、3号機、4号機が冷却不能になった。
(中略)
また、女川(おながわ)原子力発電所(宮城県)、福島第二原子力発電所にも津波が到達。
両原子力発電所のECCSは大きな影響を受けず、冷温停止状態が保たれた」
 歴史に「if」はありません。
しかし、これほど「if」を考えてしまうことは、かつてなかった。
「無念」としか言いようがありません。
今は、犠牲者の冥福を祈るばかりです。




















































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